大宮ホーロー製作所のホーロー内外装建材[ラブリーネスウォール]はホーロー用鋼板(極低炭素鋼鋼板)の表面にガラス質粉末を高温で焼き付け、ホーロー被膜を施した建築用パネルです。金属の剛性とガラス質の硬さに加え、ホーローの持つ独特の美しさを備え持つなど、他の建材にない数々の優れた特性が現代の建築の厳しいニーズに応えます。

製品概要
■使用するホーロー用鋼板は1.6mm厚です。 特別指示がある場合は2.0mm厚にすることも可能です。
■一般の鋼材・型材にホーローをかけることはできません。
■焼成は下釉・中釉・上釉各1回ずつ行いますが、表面仕上げ状態によって回数が増えます。
■焼成温度 下 釉:810℃〜840℃
■■■■■中上釉:780℃〜820℃
■ホーロー層の厚さ 下 釉:80〜120μ  
■■■■■■■■■中上釉:100μ以上
■■■■■■■■■スティップル仕上げの場合は仕上げで500μ程度になります。
■表面仕上げ1.フラット仕上げ  
■■■■■■2.スティップル仕上げ
■光  沢 艶ありと半艶消しの2種類。
■裏面は下釉を施し、その上にひずみ防止用および防蝕用として、表面と同等の上釉を施します。
■色  彩 金属色を除きほとんど自由であり、きわめて豊富な色彩をだすことができます。なお無機質顔料を使用するため、変退色はありません。
■裏打材接着は各用途に応じ、裏側に各種裏打材を接着します。
■裏打材は珪酸カルシウム板・パーチクルボード・石綿などがあります。
■養生には汚れ防止のビニールフィルムを貼ります。

ホーローの物理的科学的性質
1.膨張率(体膨張係数)
ホーロー  260〜320×10-7 C.G.S.単位
鉄  板  360×10-7 C.G.S.単位
ホーローの膨張係数を鋼板のそれに近づけるようにすることがひずみを少なくし、
フラットなよい製品をつくる基本です。

2.熱伝導率:0.001〜0.03Cal/cm2/sec/℃で低い値を示しています。

3.耐衝撃性:ホーローそのものはガラスの一種ですから金属に比較するとその耐衝撃性は劣っています。これはベースメタルとなる鋼板の厚みと深い関連性を持ち、鋼板が厚いと破損しにくく薄いと破損しやすくなりますが、少々の衝撃によって剥離するようなものでは決してありません。建築パネルの場合は裏面に芯材が接着されていますので、耐衝撃性は充分優れたものになります。

4.耐候性:大気の風化作用に対して他の建築部材に比較しておどろくべき抵抗力を持っています。この詳細なテストは米国N.B.S.により30年間の経年変化のデータが発表されており現在も継続中ですが、良質のホーローにはほとんど経年変化は認められていません。

建物の個性に合わせて選べる、26色のカラーバリエーション。
ラブリーネスウォールには、鮮やかな光沢から落ちついた雰囲気のハーフトーンまで、ホーローの持つ独特の深みのある色彩と仕上げがあり、建物の個性に合わせて自由に選択することができます。カラーバリエーションは標準色18色に加え新シリーズ8色(特色)を用意しています。また、仕上げには光沢・半艶の色調とフラット・スティップルの各仕上げがあります。

激しい自然環境や化学変化に対して抜群の耐候性と耐蝕性を発揮。
温度変化や湿気・寒気などに極めて強く、抜群の耐候性を発揮します。また、酸・塩分・アルカリの影響を受けず、油脂や化学薬品などにも強い耐蝕性を有しています。完全な不燃材で、耐火・防火の目的を充分に果たします。さらに、適当な断熱材を裏側に貼ることにより高い耐火性能が得られます。

軽い自重が躯体コストを軽減する高い経済性。
軽量性によって躯体コストを軽減できます。また、優れた施工性により、施工期間を短縮できますので、経済性はさらに高まります。さらに、壁厚を少なくすることが可能なため、床の有効面積が増大できるなど、スペースの有効利用に貢献します。

フリー仕様で建物のデザイン性を広げる。
規格寸法がなく、色彩と表面仕上げが豊富なため、設計デザインの自由度が増して、オリジナルな創造性を実現できます。

メンテナンスに手がかからず、いつまでも美しい外観が保てます。
表面が滑らかで、硬度が高いためスリキズや汚れがつきにくく、また、油切れがよいので常に清潔な美観が保てます。
標準納まり図


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